習慣の話、第5弾です。
習慣づけの話からはまたちょっと逸れるのですが、
こういう本を読んでいて改めて感じるのは、
後世に名を残した作曲家たちも習慣の力を借りていたのだということ。
偉大な作曲家には確かに常人を超える何かがあるのですが、
だからといって私たちと全く違う生命体というわけではなく、同じ人間です。
音楽が好き、作曲が好き、という気持ちだけで生涯曲を書き続けることができたとはとても思えません。
音楽の父、バッハは毎朝4時に起きて作曲していたという逸話があります。
バッハには成人した子どもだけでも10人いたので、
静かに作曲に集中できる時間が限られていたものと思われます。
ベートーヴェンは、朝起きたら60粒コーヒー豆を数えるところから始めて、コーヒーを飲み、
午前中だけ作曲をして、午後はひたすら散歩というルーティンを守っていたという逸話があります
(逆に彼は飲酒も習慣化してしまうのですが)。
もし彼らが気が向いたときに作曲をするスタイルだったら、
あれだけの数の名作は生まれなかったでしょう。
そして彼らにも、「よし、明日から朝4時に起きよう」とか、
「今日から作曲は午前中だけにしよう」と決断した日があったわけです。
そこに行きつくまでの紆余曲折を想像してみるのも楽しいものです。
教室の空き状況・お問い合わせはこちら。