フランクフルトのあしだピアノ教室では、1歳からのプレピアノとピアノの個人レッスンを行っています。
今日は、子ども用のピアノのお話です。
といっても、キーボード?電子ピアノ?普通のピアノ?という話ではなく、おもちゃのピアノのお話です。
どうせ子どもが遊ぶものだから、そんなにこだわる必要はないんじゃない?と思うかもしれません。
でも、お子さんが頻繁に触れるものだからこそ、ポイントを押さえたおもちゃを選ぶことで、耳を育てることにもなるんです。
たとえばこちらのピアノはとてもおすすめです↓↓↓
なぜこのピアノがおすすめなのか?を、おもちゃのピアノを買う時に考えたい4つのポイントを挙げながら解説します。
おもちゃのピアノの条件とは
おもちゃのピアノを検索すると、ほんとうにたくさんの商品が出てきます。
基本的に好みで選べばよいのですが、もしお子さんに将来楽器を習わせたいということであれば、ぜひ以下の条件を満たすおもちゃをおすすめします。
- 電子音でないこと
- 音程が正確であること
- 1オクターヴ以上の音域があること
- 音が耳障りでないこと
でした。なぜこの条件なのか、について1つ1つ解説します。
電子音でないこと
子ども用のピアノで検索すると、よくヒットするのがおもちゃのキーボードです。
カラフルで、いろんなボタンがついていたりと、子どもの興味を引くことは間違いないのですが、そうしたキーボードは鳴るのが電子音。さらに、一度に鳴らせる音の数に制限があったりします。
もちろん中には(おもちゃではなく)超小型のキーボードでかなりリアルなピアノの音が鳴るものもあります。しかしピアノであれば本物のピアノに勝るものはないですし、子どもには機械的に作り出される音ではなく、もっと原始的な、自然な音を聞かせてあげたいものです。
音程が正確であること
おもちゃなのに音程って重要なの?と思われるかもしれませんが、小さいころから不正確な音程を聴き続けるとそれに耳が馴染んでしまい、本物の楽器にふれたときに違和感を覚えるようになります。
絶対音感の習得には小さいころからのトレーニングが大切と聞いたことはありませんか?あれはもちろん小さいころから「正しい音」を聴かせるからこそ正確な音感が身に付くのです。逆に小さいころから不正確な音を聞き続ければ、その狂った音が基準となった絶対音感ができあがります。
さらにピアノの場合、バイオリンなどの弦楽器と異なり、この鍵盤を押すとラの音が出る、というようにラの音を目と耳とで確認しながら覚えていきます。
本来ラが鳴るべき鍵盤を押してラのフラットが鳴るような楽器に慣れてしまうと、その後正しい音程の楽器で演奏する時に混乱してしまいます。
電子音の場合、音程はそれなりに正確なものが多いのですが、電子音以外の楽器で音程が正確なものを探すと、候補がぐっと絞られてきます。
1オクターヴ以上の音域があること
電子音以外のピアノとなると、木琴に鍵盤を取り付けたようなものもあるのですが、私が見たものは音が8音しかありませんでした。
おもちゃのキーボードも音域が1オクターヴくらいのものが多いのですが、そういうピアノを子どもに与えるとどうなるかというと、たいてい片手(利き手)だけで弾くんですよね。
もちろんとても小さい子どもは、鍵盤をバシバシ叩くくらいしかできませんが、それでも両手が入るだけの幅があるかないかで、片方の手だけ使うか、両手を使うか、子どもの反応が変わってくるのがおもしろいところです。
ピアノは両手で弾くもの、という刷り込みって実際にピアノを習う時に意外と効果を発揮するのではないかなと思います。
音が耳障りでないこと
せっかくピアノを買い与えるからには、子どもにもたくさんピアノを弾いてほしいと思うもの。
でもその音が大きかったり耳障りだったら、そばにいる大人の耳が疲れてしまいます。
子どもは音が出るおもちゃが大好きですが、「音が鳴る」イコール「耳に心地よい音が鳴る」とは限らないので注意が必要です。
お子さんにおもちゃのピアノを思う存分楽しんでもらうには、大人が聞いても耳が疲れないおもちゃを選ぶのが大切です。
まとめ
子どもはみんな音楽が大好き。
おもちゃの楽器であっても、初めて触れる楽器はできるだけ良いものを選んで、お子さまの耳を育ててあげたいですね。
こちらのピアノは、今回紹介した4つのポイントを満たすものとしておすすめですが、他にも子ども向けの楽器はたくさんありますので、ぜひ4つのポイントを考えながら選んでみてください。
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