ピアノ教本レビュー② ピアノ・アドベンチャー 導入書(その1)

※本記事にはアフィリエイト広告が含まれます。

さて、ここからピアノ・アドベンチャーの実際のレビューに入っていきたいと思います。前回の記事はこちら↓

順番としては「はじめてのピアノ・アドベンチャー」から始めるべきところですが、

・私自身が最初に使ったのが導入書だった

・「はじめての」はピアノ教本というよりアクティビティブックに近い

ということで、まずは導入書の話からしたいと思います。

目次

そもそも、なぜピアノ・アドベンチャーにしたか

前回の記事でも書きましたが、私の場合海外在住なので、日本の教本を気軽に買えないという事情がありました。

私の教室の使用言語は日本語です。とはいえ、やはり海外在住ですので英語に抵抗がない生徒さんも多く、基本的に英語の教本を使ってもらっています。

最初はトンプソンの Easiest Piano Courses を使用していました(こちらのリンクは日本語版です)。

オリジナルの英語版はこちら。ドイツでは Stretta Music で購入できます。

私は個人的にこの教本が大好きなのですが、ややオールドファッションな見た目で、教本自体が生徒さんの意欲や興味をかきたてる感じではありません。

ということで別の教本を探し始めて出会ったのがピアノ・アドベンチャーです。

見た目は大事

※オリジナルの英語版はこちら。

この教本で何が気に入ったかというと、まずは「見た目」です。

印刷がとてもくっきりしていて、レイアウトも整理されています。

ページごとにそれなりの情報量がありますが、ごちゃごちゃした感じはありません。

そしてイラストも万人受けする感じで、子どもっぽくないのもよいと思います。

生徒さんにしてみれば、毎日目にする教本なので、見た目はとても大切です。

大げさなことを言うようですが、教本のイラストは生徒さんのやる気だけでなく、美的感覚にも影響してくると思います。

やや話が脱線しますが、他の教本でも内容はよいけれどイラストがちょっと、というものが多くてとても残念です。

アンサンブルが楽しい

前回の記事でも書きましたが、ピアノ・アドベンチャーは伴奏がとてもおしゃれです。

生徒さんがまだ数音しか習っていない段階でも、伴奏をつけたとたん音楽の世界がぐっと広がります。

導入の段階では「学習」よりも「体験」に重きを置きたいので、この単純な音の並びにこんなすてきなハーモニーが隠れていたんだなぁと感じてもらえると、1回1回のレッスンがとても有意義になります。

CDやアプリの音源もあるので、自宅でも使ってもらうと楽しいと思います。

アプリはこちらから無料でダウンロードできます。日本語もあります。

しかしセットアップが面倒なのか、こちらから声かけしない限りだんだん音源のことは忘れられるようです。

音源には音源のよさもありますが、やはり先生と一緒のアンサンブルには代えられません。

生徒さんにいろいろな音色やバランスを知ってもらうため、伴奏を弾くときは私もかなり気合を入れています。

先生に親切

ピアノ・アドベンチャーのよいところは、曲ごとに何を習うのかがはっきりしていることです。

以前の記事で「指導書」について書きましたが、指導書がなくても問題なく指導できます。

新しい音や音楽用語はもちろんですが、どのテクニックを習うのか、という点もはっきりしています。

テクニックについては、指導書を参照するのもよいですし、別冊の「テクニック&パフォーマンス」を見るのもおすすめです。

※オリジナルの英語版はこちら。

私は生徒さんには「レッスン&セオリー」の教本しか購入してもらっていません。

次の記事で書きますが、進度としてはかなりゆっくりなメソッドなので、このシリーズで他に教本を増やす必要はないように感じます。

「テクニック&パフォーマンス」はあくまでも自分が単元をよりよく理解するために使っています。

テクニックの基礎の基礎(手の形や手首の動き)に関しては、「はじめてのピアノ・アドベンチャー A」からアクティビティをいくつか抜粋して一緒にやってみてもよいと思います。

※オリジナルの英語版はこちら。

「はじめてのピアノ・アドベンチャー」についてはまた別に記事を書きます。

次回はピアノ・アドベンチャー導入書の構成や進度などについて書きます。

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