先日こちらのブログ経由でドイツ留学に関するご相談をいただきました。
HP開設当初はがんばってブログを更新していたものの、だんだん息切れがしてきて最近ではほぼ放置状態でしたが、そんなブログでも読んでくださって、お便りをくださる方がいるということに大変感動しました。
そして自分が留学した当時のことを懐かしく思い出しました。
私自身は石橋を叩いて渡る、というより、この石橋を渡ることに意味があるのか考え始めて渡れなくなる性格でしたので、今思えばもっと勇気を持って行動すればよかったと思うことが多々あります。
ドイツで生活をしながら感じるのは、自分がやりたいことさえはっきりすれば、手段は後からついてくるということです。
日本にいたころは、自分にできることの範囲内で自分の未来を考える癖がついていたと思います。ピアノの勉強にしても、コツコツとスキルを磨くことで、弾ける曲が増えるという考えでした。
でもドイツに来てから、まず大風呂敷を広げておいて、あとからそこにスキルを詰め込んでいくというやり方もあるんだと知りました。そしてピアノの勉強に関しては、むしろこのやり方こそ王道であるべきではないかと。
日本だと、ある程度外から認められる実力がないと「ピアニスト」と自称するのはおこがましいという考え方があると思います。
でもドイツではピアノを弾く人はみんな「ピアニスト」と呼ばれます。ピアニストになるために練習しているわけではなくて、ピアニストだから練習する。これは私にとってはコペルニクス的転回でした。
今の自分にできることだけを基準にして未来を考えると、どうしても自分の思考の外にある可能性に気づきにくくなります。
迷った時には、お金の問題とか、自分のスキルとか、人間関係のしがらみとか、そういった制約が全くなかったとしたら、自分は何をするか?をまず自問してみてください。
そこで出てきた答えをそのまま実行するのは難しいかもしれませんが、できるだけその理想に近い道に進むことで、納得する選択ができると思います。
最後に、留学に当たっては、滞在許可など、留学先の国のルール(法律)に関することはできるだけ入念に調べておくことをお勧めします。
大学に入ることができれば滞在許可はとりやすくなりますが、一定の生活費を証明しなければならなかったりするので、できれば留学前に必要な書類のシミュレーションをしておくと安心です。
私もこれまで何人かご相談にのってきましたが、事前に確認しておくことで不安も減ると思います。
また何かご不明なことがありましたらお気軽にご連絡くださいね。
皆さまが理想の留学を手に入れられることを祈っております。