フランクフルトのあしだピアノ教室では、1歳からのプレピアノとピアノの個人レッスンを行っています。
以前、フォーカル・ジストニアを克服するために私がしたことについてざっとまとめた記事を書きました。
私がフォーカル・ジストニアのことを調べる中で気づいたのが、フォーカル・ジストニアを克服された方は、私自身含め、パフォーマンスが格段に向上するということです。
なぜかと言えば、この訳のわからない病気と闘う中で、いやでも自分の体や心と向き合い、より合理的な動きを習得していくことになるからです。
私がこのブログを書き始めたのも、私がフォーカル・ジストニアを克服する中で学んだことが、フォーカル・ジストニアを発症されている方はもちろん、そうでないピアニスト・ピアノ愛好家の方にも役に立つのではないかと思ったからです。
そこで、私がフォーカル・ジストニアを克服するまでにしたことや気づきについて、少しずつまとめていきたいと思います。
今回のキーワードは「体のメンテナンス」です!
ピアノを弾くのは全身運動
一昔前は、「ピアノとスポーツを一緒にしてはいけません!」とお怒りになる先生もいらっしゃったものですが、ピアノを弾くという行為は、やはり全身を使った運動です。
「全身運動」という言い方に語弊があれば、「全身の協調」と言った方がいいでしょうか。
ピアノというと、どうしても指の動きにばかり目が行きがちですが、
指が自由に動くには、腕が自由でなければならず、
↓
腕が自由に動くには、上半身が自由でなければならず、
↓
上半身が自由であるには、下半身の支えが必要、
というように、体全体の協力なくしては、指も最高のパフォーマンスを発揮することはできません。
指がうまく動かない、とか、腕の力が抜けないといったときに、問題が生じている箇所だけに原因を求めないことが、とっても大切なんです。
どんなスポーツ選手も、トレーニングと同じくらい体のメンテナンスに力を入れています。
ピアノを弾く方もしかりで、ぜひ、ピアノの練習時間の10%くらい、メンテナンスの時間にあててほしいのです。
そうすることで、ピアノを弾く時も自分の体のすみずみまで意識がいきわたるようになります。
「そんな時間あったらピアノの練習するよ!」
という頑張り屋さんのあなただからこそ、一定期間メンテナンスをした場合の効果を実感してもらえるはずです。
メンテナンスの具体的な方法としてはいくつかありますが、これだけは!というものだけを挙げると
① ストレッチ
② 筋膜リリース
③ マインドフルネス
の3つになります。
なんだかありきたりじゃないか?と思われるかもしれませんが、以前の記事にも書いた通り、フォーカル・ジストニアを克服するために色々な方法を試した結果、行きついた結論です。
次回から1つ1つ具体的な方法も含めて解説していきますね。
最近ピアノが弾きづらい、モチベーションが上がらない、そんな時はぜひ、オンライン相談も試してみてくださいね。
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