【ピアノ】指の独立のためにまず知っておきたいこと

指の独立のためにまず知っておきたいこと

フランクフルトのあしだピアノ教室では、1歳からのプレピアノとピアノの個人レッスンを行っています。

人間の指には、それぞれ個性があります。太さも長さも異なる指を使って、自分の思い通りの音を出すって、なかなか大変です。それぞれの指を思い通りに動かすことを、指の独立と言ったりします。

指の独立はピアノ学習の基本とされ、ハノンをはじめとするたくさんの教本が出されています。

指の独立というと、指の筋肉の問題のようにとらえられることが多いのですが、実際には指には筋肉はありません。

指を動かす筋肉は手のひらや前腕にあり、指の動きに関係する脳の分野は指ごとに独立していないことが知られています。つまり指の筋肉が発達していないから指が自由に動かせない、というわけではないということです。脳の仕組みの問題ということですね。

さらに、指を1本だけ動かそうとするとき、その指の動きに注目しがちですが、実際にはその指以外の指にも「動いてはいけない」という指令が出されているのではないかといわれています。

つまり、指の独立というと、ある特定の指だけ動くイメージがあるのですが、実際にはどの指も他の指の協力なくては動けないということなのです。

これはまさに人生についても言えることではないでしょうか?

独立する、というと、誰の助けも借りずに生きていくことのように思えますが、無人島ででも生活しない限り実際にはそれは不可能です。

今日食べた野菜を作ってくれた農家の方、蛇口をひねればお水が出てくるインフラを整備している方、そして心の支えになってくれる家族や友人など。

独立する、とは、自分は他の人の手助けなくては生きていけない存在だと知ることだと思います。

指の独立を考えるときも、指だけが単独で動くことはないと知っているのと知っていないのとでは習得の度合いが異なります。

シューマンが4の指の独立のために特別な練習器具を使用してピアノが弾けなくなったという話がありますが(今日ではフォーカル・ジストニアを発症したという説もあります)、これはまさに指の独立に関する勘違いが招いた悲劇といえます。

ですから、指の独立の練習をするときは、その指だけにフォーカスせず、その指が自由に動くためには、他の指、手や腕や上半身がどう協調すべきなのか?を考えることが大切なのです。

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