フランクフルトのあしだピアノ教室では、1歳からのプレピアノとピアノの個人レッスンを行っています。
ピアノの練習がつまらない、と思う原因の一つが「反復練習」ではないでしょうか?
ハノンのように、曲そのものが反復練習でできているものもあれば、曲の中でうまく弾けない箇所を何度も繰り返して練習することで反復練習になることもあります。
宿題として、「この小節を〇回繰り返して弾きましょう」という課題が出されることもあるようです。
こういった反復練習が面白くない、つらい、という時。
その反復練習はやめましょう。
練習が面白くないのは、あなた自身がその練習の意味を見出していないからです。練習の意味を理解せずに指だけ動かしてもピアノはうまくなりません。
反復練習が多く行われる理由として、〇回くらい繰り返せば指も慣れるだろう、という考え方が背景にあるのだと思いますが、うまく弾けない時、変えなければいけないのは指ではなくて考え方です。
なぜ弾けないのか?何が難しいのか?何が問題なのか?
と考えて、思いつく解決策を試してみる。その結果、同じ箇所を繰り返すことになり、反復練習になった、ということはあるかもしれません。
しかしただひたすら回数をこなすだけの反復練習は、練習したという達成感は得られるかもしれませんが、問題の解決を約束しません。そしてピアノの練習は、達成感のためにするものではなくて、あなたがよりよく自分を表現できるようになるためにするものです。
さらに言えば、「10回弾こう」と考えた時点で、「10回弾かないとこの問題は解決できない」と自分に宣言したことになります。でももしかしたら、問題をきちんと分析すれば2回で解決する問題かもしれません。うまく弾けない→数をこなす、という固定化された思考から抜け出す必要があります。
これはハノンのような反復練習でも同じことで、単に指だけ動かす練習は時間の無駄です。こうした反復練習では、何のためにこの練習をしているのか?この練習によってどんな問題が解決されるのか?を意識しながら弾くことが大切です。
ピアノの練習が面白くない、という時、よくあるのは練習が「指の練習」になってしまっていることです。指だけ働いて、頭や体は傍観者になってしまっている、というパターンです。でも、繰り返しになりますが指が動かない原因は指にはないことがほとんどです。
ピアノで大切なことは、クリエイティブであることです。演奏だけでなく、練習の時も、自分の創造性を最大限活かすことを考えましょう。あなたの問題に合った最適な解決策を見出すことができるのはあなただけなのです。
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