フランクフルトのあしだピアノ教室では、1歳からのプレピアノレッスンとピアノの個人レッスンを行っています。
プレピアノレッスンでも個人レッスンでも私が大切にしていることは、レッスンを「ピアノのためだけの」レッスンにしない、ということです。
ピアノ以外の楽器の音に耳を澄ましたり、いろいろな感触の物に触れてみたり、少し大きいお子さんであれば、解剖図を広げて体の仕組みを調べてみたり、作曲家の時代のファッションを眺めてみたりします。
これまでたくさんの高名なピアニストの教えを受けることができましたが、どのピアニストにも共通しているのは、博学ということです。そして教えるときのたとえが絶妙です。
天才はアナロジー思考にたけている、という話を読んだことがあります。
アナロジー思考とは、自分の持っている経験から一定の法則を導き出して、それを未知の領域に応用する方法のことです。
たとえば、お笑いでは「間」がとても大事と言われています。音楽でも、次の音に移るタイミングはとても大事。さらにこれは絵画における余白の役割にも通じるものがあるかもしれません。
指の独立についてのアナロジーはこちらの記事にも書きました。
このように、自分の知識・経験を他の分野に応用していくのがアナロジー思考です。
アナロジー思考は考え方によってはとても効率の良い学習方法だと思います。ピアノで学んだことを他の分野に活かしたり、他の分野で得た経験から、自分の演奏をよりよくするヒントを得ることができたりするからです。
さらに、これは他の分野にあてはめたらどういうことだろう?と考えることで、知識がより深く定着します。
ピアノの勉強はピアノ以外にも応用できる。
こう考えると、日々のピアノの練習の位置づけもまた変わってくるのではないでしょうか?
生徒さんは私のところへピアノを習いに来ているわけですが、広い世界に目を開き、その中でピアノを再発見してもらう、そんなレッスンを心がけています。
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